夏が終わるころ、朝ファンデを塗ろうと鏡に顔を寄せたら、頬骨のあたりに見覚えのない薄い茶色がひとつ……。いつからあったのか思い出せなくて、つい指でなぞってしまうこと、ありますよね😳

美白の美容液をしばらく使っているのに薄くならない人も、ニキビの跡の茶色が残ったままの人も、ドラッグストアの美白コーナーで「これを塗れば、このシミは消えるの?」と手が止まるところは同じだと思います。

結論だけ知りたい人へ

美白の美容液が約束しているのは、いま見えているシミを消すことではなく、次のシミを防ぐことです。選ぶのは「医薬部外品」と美白の表示がある1本で、塗るのはシミの上だけでなく顔全体に、朝と夜。いまあるシミは、こすらずに隠してみてください。

マナミンちゃん
マナミンちゃん

こんにちは、マナミンです。今日は基礎知識をおさらいしますね。

美白美容液の表示が約束するのは、いまのシミではなく次のシミ

肌の中のメラニンは、刺激を受けてつくられ、周りの細胞へ渡され、肌の入れ替わりで外へ出ていく、という順に進みます。美白の表示がどの段を受け持つのか、4つの段で見てみてください。

メラニンがシミに見えるまでの4つの段
4ステップ: 1. 日差しやこすれが、肌への刺激になる(日焼け止めと「こすらない」が受け持つ)、2. 刺激を受けた細胞が、メラニンをつくる(美白の表示が「防ぐ」と約束しているのはここ)、3. つくられたメラニンを、周りの細胞へ渡す(メラニンそのものは、紫外線から肌を守る側)、4. 肌の入れ替わりで、上へ上がっていく(内側の一か所にたまると、シミに見える) 1 日差しやこすれが、肌への刺激になる 日焼け止めと「こすらない」が受け持つ 2 刺激を受けた細胞が、メラニンをつくる 美白の表示が「防ぐ」と約束しているのはここ 3 つくられたメラニンを、周りの細胞へ渡す メラニンそのものは、紫外線から肌を守る側 4 肌の入れ替わりで、上へ上がっていく 内側の一か所にたまると、シミに見える

美白と書くときに添える一文は「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」と決まっていて、できてしまったしみをなくすという言い方は認められていません。美白の表示が受け持っているのは、2つ目の段、メラニンがつくられるところです。棚の箱を思い出すと、どれも「防ぐ」で終わっていませんでしたか?

メラニンそのものは、日焼けで刺激を受けると大量につくられ、次の紫外線に備えて肌を守る側の働きをしています。それが肌の内側の一か所にたまってしまうと、シミとして見えてきます。

注意

「使い続けるうちに肌の色がだんだん白くなる」と思わせる言い方も、美白の表示では認められていません。

つまり、美白の1本が受け持つ段と、いま鏡で見えているシミがいる段は、別の場所にあります。「消えないなら買っても意味がないのかも」と感じた人もいると思いますが、この1本の役目は、この先に次のシミを増やさないことです。

じゃあ、いまあるこのシミはずっと残るの?と気になりますよね💦

いまのシミは、跡から出たものか、気づいたらあったものか

鏡でシミを見ながら、「ここ、前にニキビがあったところかな」と思い返すことはありませんか🤔 ニキビや虫刺され、かぶれ、毛抜きのあとのように、赤くなったところに茶色が残ったものは、多くは時間とともに自然に引いていきますが、数年かかる場合もあります。

NEVORAポイント

美白の1本は、ニキビ跡に向けた物とは表示できないので、跡の上だけに重ねなくていい。

跡の茶色は、日に当たると目立って消えにくくなる場合があります。跡がある人ほど、何かを塗り足すより、日焼け対策を続けることから始めてみてください。

洗面所の鏡に顔を寄せ、頬に指先を当てて肌を確かめている女性の後ろ姿と、鏡に映る頬と指先

シミの中でいちばん多いのは、これまで浴びてきた紫外線の積み重ねでできるシミで、30代以降に出てくることが多いタイプです。きっかけに思い当たるものが無いシミは、この紫外線の積み重ねの側として考えてみてください。

自分のシミがどちらの側か、そして美白をいまどう使っているかで、次にすることが1つに決まります。2つの問いに答えると、いまのシミに向けて次に手に取るものが分かります。

いまのシミに、次にすること セルフ診断

Q1. そのシミが出る前、同じ場所が赤くなった覚えはありますか?(ニキビ・虫刺され・かぶれ・毛抜きのあとなど)

Q2. 美白の化粧品(医薬部外品)は、いまどう使っていますか?

診断結果タイプ一覧
  • 跡の茶色が、日差しで長引きやすい状態あなたのシミは、赤みのあとに残った茶色で、日に当たると目立って消えにくくなることがある状態です。次にすることは、朝、跡の上にも日焼け止めをのせてから出かけること。塗れなかった日は、日傘や帽子で頬に日を当てないでください。美白の1本を足すなら、跡のためではなく、顔全体の次のシミのために使うものです。
  • すでに次を防ぎながら、跡が引くのを待っている状態あなたは、美白の1本を顔全体に朝晩使いながら、跡の茶色が引くのを待っている状態です。使い方はそのまま続けてください。次にすることは、洗顔とクレンジングのとき、跡のあたりを指でこすらず、泡をのせてなでるように洗うことです。
  • いまのシミは消す約束の外で、次を防ぐ1本がまだ無い状態あなたのシミは、美白の表示が「なくす」と約束していない側にあり、次のシミを防ぐ1本も、まだ顔全体に届いていない状態です。次にすることは、「医薬部外品」と「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」がそろった美白の美容液を1本決めて、顔全体に朝晩塗ること。シミの上にだけ塗っていた人は、顔全体に広げてから重ねる順に変えてください。美容液を足すのが負担なら、いまの化粧水を、同じ表示のある医薬部外品の美白化粧水に替えてください。
  • 次を防ぐ使い方はできていて、いまのシミは隠す側にある状態あなたは、次のシミを防ぐ使い方がもうできていて、いまあるシミだけが気になっている状態です。使い方はそのまま続けてください。次にすることは、気になる日だけ、コンシーラーを指の腹で押さえるようにのせて隠すこと。コンシーラーが手元に無い日は、手持ちのファンデーションを同じように指で押さえて重ねてください。

答えにもとづく目安で、シミの種類を見分けるものではありません。

シミの形やできる場所から、種類をもう少し見分けたい人は、シミの種類と見分け方で見比べてみてください。どちらの側でも、次のシミを防ぐ1本を選ぶことは変わりません。

その1本、棚の前ではどこを見れば決まるのでしょうか。

マナミンちゃん
マナミンちゃん

美白の1本は、シミの上にだけちょんと塗るより、顔全体に広げてから気になるところに重ねてみてね。朝の分も忘れずにだよ。

売り場で選ぶ美白の1本と、顔全体に朝晩の塗り方

美白コーナーの棚の前に立つと、ビタミンC誘導体、トラネキサム酸……と成分の名前がずらりと並んでいて、どれを選べばいいのか分からなくなりますよね😓 美白コーナーの近くに並ぶ、シミに関係がありそうな4種類も、約束していることはそれぞれ違います。

美白コーナーの近くに並ぶ4種類が約束していること

→ 横にスクロールできます

医薬部外品の美白美容液

箱で見る言葉
「医薬部外品」と「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」
約束していること
メラニンがつくられるのを抑えて、しみ・そばかすを防ぐ
いまあるシミには
なくす・薄くするという表示は認められていない
これからのシミには
防ぐ。顔全体に朝晩使う

「くすみ」「明るい印象」とだけ書かれた化粧品

箱で見る言葉
「くすみ」「明るい印象へ導く」
約束していること
乾燥や汚れ、古い角質でくすんで見える肌を明るく見せる
いまあるシミには
シミのための表示ではない
これからのシミには
しみを防ぐとは書けない

日焼け止め

箱で見る言葉
「日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ」
約束していること
日やけによるしみ・そばかすを防ぐ
いまあるシミには
跡の茶色を、日焼けで目立たせないために塗る
これからのシミには
防ぐ。朝、美白の1本の上に重ねる

コンシーラー

箱で見る言葉
「シミを隠す」「見えにくくカバー」
約束していること
メイクの効果で、シミを見えにくくする
いまあるシミには
隠す。指の腹で押さえるようにのせる
これからのシミには
防ぐという表示は無い

成分名より先に「医薬部外品」と「しみ、そばかすを防ぐ」の一文を見る

「美白」と書けるのは、メイクで白く見せるものを除けば、承認された「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」などの一文を書き添えた医薬部外品に限られます。その医薬部外品に入っている美白有効成分は、厚生労働省に「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」ことが認められた成分です。

美白の1本と取り違えやすいのは、「くすみ」「明るい印象」と書かれた化粧品です。成分の名前より先に、「医薬部外品」とこの一文がそろった美白の美容液を1本選んでみてください。

候補が2〜3本に絞れて、成分ごとの違いまで比べてから決めたくなったら、美白美容液・化粧水のおすすめ比較で成分の違いを見てみてください。

NEVORAポイント

美容液を足すのが負担なら、いまの化粧水を、「医薬部外品」と同じ一文がそろった美白化粧水に替えるのがおすすめ。手順は増えません。

買って帰ったら、シミの上にだけ塗ればいいのでしょうか。

5か所に置いて顔全体へ広げ、朝は日焼け止めを重ねる

せっかくの美白の美容液、シミの上にだけちょんちょんと塗るつもりの人もいると思います。でも、この1本が防ぐのは次のシミなので、塗る場所は、次にシミが出てきうる日の当たる顔全体です。美白の美容液は、部分使いより顔全体に塗るのが基本です。

化粧水のあと、両頬・額・鼻・あごの5か所に置いてから、円を描くように顔全体へ広げ、そのあと気になるところに重ねてみてください。

洗面所の鏡の前で、片手にクリームの容器を持ち、指先で頬にクリームをのばしている女性

塗るのは夜だけでなく、朝も。朝は、美白の美容液で整えたあとに日焼け止めを重ねてみてください。

NEVORAポイント

日焼け止めを塗り忘れた朝は、日傘や帽子で頬に日を当てないようにしてみてください。

涼しくなってくると、日焼け止めを省きたくなる日もあると思います。曇りの日も、窓ガラス越しにも、紫外線は季節を問わず一年中届いています。秋冬も、家にいる日も、美白の1本と日焼け止めはやめずに続けてみてください。

使う回数は朝・夜の1日2回で、1カ月半〜2カ月くらい続けて使うのがおすすめです。その区切りで、顔全体に朝晩の塗り方が続いているかを振り返ってみてください✨

シミが気になる日の、こすらない洗い方と隠し方

シミが気になると、クレンジングや洗顔のとき、ついそこを指でくるくるしてしまいませんか😓 肌を強くこすって炎症が起きると、そのあとに茶色い色が残る場合があり、クレンジングや洗顔、力を入れたマッサージもそのきっかけになり得ます。

注意

むだ毛を毛抜きで抜いたあとも、毛穴のまわりに炎症が起きて黒い跡が残ることがあります。

メラニンの道すじでいえば、こすれは1つ目の段の刺激にあたります。シミのあたりは、泡をのせて指の腹でなでるように洗い、こすって落とそうとしないでください。

隠したい日は、コンシーラーを指の腹で押さえるようにのせてみてください。塗り広げるようにこすると、隠すたびに同じところをこすることになってしまいます。色は、シミ隠しコンシーラーのおすすめ比較で自分のシミの濃さから選んでみてください。

シミを削り取ろうとして、スクラブや「ピーリング」と書かれた化粧品を使うのもやめてください。化粧品の「ピーリング」は、洗い流す・拭き取るといった物理的な働きを示す場合に限って使える言葉です。スクラブで洗うのも、コットンで拭き取るのも、シミのあたりをこする動きです。

売り場に行く前と、美容液を買ってきた次の朝に、この5つを確かめてみてください。

✅ 売り場と次の朝に確かめる5つ

「消す」ではなく「増やさない」1本を選ぶ

美白の美容液が約束しているのは次のシミを防ぐことなので、いまあるシミはこすらずに隠しながら、1本を顔全体に朝晩使って、これから先のシミを増やさないようにしてみてください。

  • 美白の表示が受け持つのは、メラニンがつくられる段。いまのシミは、その先で一か所にたまった側にある
  • 跡の茶色は、日に当てずに待つ。気づいたらあったシミは、隠しながら次を防ぐ
  • 棚では「医薬部外品」と「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」がそろった美容液を1本
  • 両頬・額・鼻・あごに置いて顔全体へ広げ、朝晩。朝は日焼け止めを重ね、秋冬もやめない
  • シミはこすらない。隠す日は、コンシーラーを指の腹で押さえるようにのせる

NEVORAポイント

美容液を買ってきた次の朝、シミの上から塗り始めたくなったら、先に両頬・額・鼻・あごの5か所へ置いて顔全体に広げ、最後にシミへ少しだけ重ねてみてください✨

マナミンちゃん
マナミンちゃん

基礎が分かると、これからの情報収集がもっと楽になりますよ。