朝、乾かし終えた髪を鏡で見ると、分け目のあたりから短い毛(アホ毛)が何本かピョンと立ち上がっていることがありますよね。手のひらで押さえると一度は収まるのに、支度をしているうちにまた戻ってしまう……という人も多いと思います。

毛先が横に張り出して輪郭がぼやけて見える人や、写真やお店のガラスに映った自分を見てはじめて気づいた人もいると思います😳 トリートメントもオイルも切らさず使っているのに、そこだけ変わらない。これって、もう傷みすぎて戻らないということなのでしょうか。表面から立っている毛は、全部が傷んで切れた毛ではありません。先が細い毛は、まだ伸びている途中の毛で、補修では長さが変わらないぶん、なでて寝かせる手当てが向いています。

サラミンちゃん
サラミンちゃん

こんにちは、サラミンです。今日は髪のお話、ゆっくり聞いてね。

立っているアホ毛は、先が細いか平らか

まずは、表面で立っている毛を1本、指でつまんでみてください。押さえるのではなく、先端の形を見るのがポイントです。

同じ頭皮から出ている毛は、長さも先端の形もそろっていない
伸びる途中の毛先が細く消える切れた毛先が平ら

イラストは同じ頭皮から出ている毛の長さ・先端の形の違いを表す模式図であり、実際の毛髪の縮尺を再現したものではありません。

明るいところで見ると、先に向かって細くなって、すっと消えるように見える毛と、先が平らにプツッと切れている、または先が2つに割れている毛の、2種類があることに気づくはずです。

短い毛を1本つまみ、目の高さで毛先を見ているところ

先が平ら、または2つに割れている毛は、枝毛・切れ毛と呼ばれるもので、髪が縦に裂けたり横方向に切れたりしたものです。先が細く消えていく毛は、これに当てはまりません。立っている毛は、全部が同じ理由で立っているわけではない——ここに気づけると、次に何をすればいいかが決まります。

短い毛は、生え変わるたびに新しく出てくる

「毎月ちゃんとケアしてるのに、なんでまた短い毛が出てくるの」と思ったこと、ありませんか。抜ける前の休止期の毛は、その奥で新しく育ち始めた毛に押し出されるようにして自然に抜けていきます。短い毛がまた出てくるのは、この入れ替わりがいつもどこかで続いているからなんです。

1〜1.3cm/月

頭髪が伸びる速さの目安

頭の毛は1本1本が別の周期を持っていて、生えては抜けるタイミングが人によって・毛によってランダムにずれるため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。頭髪全体の約9割はいま伸びている最中の毛で、残りの約1割が抜ける前の休止期にあたります。

つまり、頭には常に、生え始めたばかりの短い毛が混ざっています。

髪が伸びる速さは1か月に1〜1.3cmほどで、髪のヘアサイクルは4〜6年ほど続きます。この2つを並べると、いま生え始めた毛が今の毛先の長さに並ぶのは何年も先のことで、そのあいだにも、生え変わるたびに新しい短い毛が出てきます。

「また出てくるのか。じゃあ、全部をゼロにするより、出てきた毛をどう扱うかなんだ」——ここが分かると、押さえることをやめて、次の一歩に進めます。

下の2問で、立っている毛の先端の形と、多く出ている場所を選ぶと、次にすることが1つに決まります。

先端の形 × 出ている場所で、次にすることを確かめる

Q1. 表面から立っている毛を1本つまんで先を見たとき、どちらに近いですか

Q2. その毛は、頭のどのあたりに多いですか

診断結果タイプ一覧
  • 伸びている途中の毛が、分け目やてっぺんに出ている状態次にすることは1つ。まとめ髪スティックを1本用意して、次に乾かし終えたあと、分け目の左右を一方向に2〜3回なでてください。手元にない日は、ヘアオイルをなじませたあとの手のひらに残った分で同じ動きを。
  • 伸びている途中の毛が、耳から下で表面に出ている状態使うものは同じくまとめ髪スティック1本ですが、当てる場所が変わります。耳の後ろから顔まわりに向かって、一方向に2〜3回。手元にない日は手に残ったオイルで。この位置は結んだときにいちばんゴムが当たる場所なので、日中の結び直しも1回に決めておくと重なりません。
  • 分け目のあたりで毛が切れている状態切れている毛は、寝かせても本数は減りません。次にすることは、乾いた髪にブラシを入れる前に、毛先を指でほどいてからにすること。これを次に髪をとかすときから1つだけ。ブラシが引っかかる感じが強い人は、目の粗いコームを1本用意してください。
  • 毛先が切れている状態次にすることは、毛先に手やゴムが当たる回数を1つ減らすこと。日中に結び直しているなら、それを1回に決めてください。ほどかずに留められるクリップを1つ用意すると、決めたとおりにしやすくなります。

この診断は選択式の簡易チェックによる目安です。

サラミンちゃん
サラミンちゃん

立っている毛は全部同じ理由じゃないよ。つまんで先端を見ると、寝かせる毛と、触る回数を減らす毛が分かるよ。

先が細い、伸びている途中の毛の寝かせ方

スティック型のワックスを分け目の横に当て、一方向になでている手元

伸びている途中の毛には、補修をうたうアイテムを買い足すのをやめてください。この毛は、補修しても長さが変わらないからです。代わりに使うのは、ドラッグストアのスタイリング剤の棚にある「まとめ髪スティック」(スティックのりの形をしたワックス)1本です。

次に髪を乾かし終えたら、まとめ髪スティックを立っている毛の根もとに当てて、表面を一方向に2〜3回なでてください。往復させると戻す動きで毛が持ち上がってしまうので、なでるのは一方向だけと決めておくのがコツです。まとめ髪スティックが手元にない日は、ヘアオイルを毛先になじませたあと、手のひらに残っている分で同じ動きをすれば大丈夫です。なでたあとに戻っていないかを確かめるところまで、順番は下のとおりです。

まとめ髪スティックの使い方
3ステップ: 1. 乾かし終えたあと、立っている毛の根もとにスティックを当てる(表面全体ではなく、立っている毛の根もとに直接)、2. 一方向に2〜3回なでる(往復させない。戻す動きで毛が持ち上がる)、3. 手を離して、戻るかを見る(戻る場合はもう1回、同じ方向になでる) 1 乾かし終えたあと、立っている毛の根もとにスティックを当てる 表面全体ではなく、立っている毛の根もとに直接 2 一方向に2〜3回なでる 往復させない。戻す動きで毛が持ち上がる 3 手を離して、戻るかを見る 戻る場合はもう1回、同じ方向になでる

ヘアスプレーで固めればいいのでは、と思う人もいるかもしれません。ただ、スプレーは面に吹きつけるので、立っている毛だけを狙って寝かせるのには向きません。スティックなら根もとに直接当てられて、乾かし終えたあとの10秒で済みます。

「これなら朝に増えるのは10秒だけだ」と思えたら、次に髪を乾かしたときに1回試してみてください。

先が平らな切れ毛の、触る回数を減らす場面の選び方

先が平らだったり、縦に割れていたりした毛は、キューティクルが薄くなっている毛先で起こりやすいものです。シャンプーやスタイリングで触れる回数が多い毛先ほどキューティクルが傷み、枚数も少なくなっていきます。

注意

毛先に触る回数を減らしても、切れ毛そのものが必ず減るとまでは言い切れません。それでも、傷みの積み重なり方を抑える手がかりにはなります。

こちらの毛には、毛先に手やゴムが当たる場面を1つだけ選んで、そこで触る回数を減らすことが向いています。全部を一度に変えようとすると続きません。

  • 日中に結び直す回数を1回に決める
  • ブラシを通す前に、毛先を指でほどいてから通す

どちらか1つを選んでください。日中の結び直しを減らしたい人は、一度留めたらほどかずに済むクリップを1つ用意しておくと、決めたとおりに続けやすくなります。

「トリートメントやオイルのことばかり気にしてたけど、いちばん触ってるのは自分の手だったんだ」——気づいたところから、1つだけ変えてみましょう✨

✅ 動き出す前の最終チェック

🔗 あわせて読みたい
切れた毛先のために、補修トリートメントの成分の選び方や、乾かし方の手順そのものも見直したい人は、傷んだ毛先のケアを扱った次の2本が参考になります。

次に乾かし終えたら、立つ毛を根もとから一方向になでる

立っている毛は先端の形で2つに分かれ、先が細い伸びている途中の毛はなでて寝かせ、先が平らな切れ毛は毛先に触る場面を1つ減らすのが、それぞれに合う手当てです。

  • 立っている毛は、先端の形で2つに分かれる
  • 短い毛は、生え変わるたびに新しく出てくる
  • 伸びている途中の毛は、一方向に2〜3回なでて置く
  • 切れている毛は、毛先に触る場面を1つだけ減らす

NEVORAポイント

次に髪を乾かし終えたら、立っている毛の根もとにまとめ髪スティックを当てて、一方向に2〜3回なでてください。往復させずに手を離して、そのまま出かけてみましょう✨

サラミンちゃん
サラミンちゃん

今日のケア、無理なく続けられそうなところから始めてみてね。