脱毛サロンの無料カウンセリング、予約した日から契約を勧められたらどう言おうと考え込む人は多いと思います。行く前から気が重くなりますよね。
粘られたら押し切られそうで、予約を先延ばしにしている人もいると思います。
全国の消費生活センターには脱毛エステの相談が多数寄せられており、長期契約は慎重に検討したいところです。
用意しておくのは、断る言葉ではありません。「概要書面をいただいて検討したいです」の一言です。概要書面は、条件を満たす契約なら、事業者が契約の前に渡すことになっている書面です。
脱毛サロンの無料カウンセリングで、契約前にもらう概要書面とは
決めておくものを「断り文句」から「持ち帰る紙」に変えると、当日の負担は軽くなります。下の図で、自分が検討している契約がどの区画に入るかを確かめてみてください。
データを表で見る
| 項目 | 金額(右ほど高い) | 期間(上ほど長い) |
|---|---|---|
| 1か月以内・5万円以下 | 低い | 低い |
| 1か月超・5万円以下 | 低い | 高い |
| 1か月以内・5万円超 | 高い | 低い |
| 1か月超・5万円超(書面の対象) | 高い | 高い |
軸の値は特定商取引法が定めるエステティックの要件(提供期間・金額)そのものであり、編集部の相対評価ではありません。
右上の区画、つまり提供期間が1か月を超え、かつ金額が5万円を超える契約は、契約を締結する前に「概要書面」という書面を渡さなくてはならない対象です。脱毛は「皮膚を清潔にし若しくは美化し」を目的とする施術にあたると考えられており、このエステティックの区分に入ります。だから、あなたが行こうとしているカウンセリングでは、条件を満たせば紙が出てくることになっているのです。
NEVORAポイント
予約フォームの備考欄(電話予約なら電話の最後)に「概要書面をいただいて検討したいです」と1行入れてください。
すでに予約が済んでいる人は、予約確認メールへの返信か、前日に届く確認の連絡に同じ一文を入れれば足ります。無料で時間を取ってもらったのに、何も持たずに帰るのが申し訳なく感じる人もいると思います。でも、目的を「断ること」から「紙をもらうこと」に置き換えると、負い目は用事に変わります。もらいに行くのだから、手ぶらで帰らなくてよくなるということです。
概要書面の一言を切り出す、座った直後の数分

断っていいと分かっていても、説明を聞いたあとに切り出すのは難しいですよね。おすすめは、言うタイミングを最後ではなく最初にすることです。
下のセルフ診断で、いまどこでつまずいているかを確かめてみてください。当日の動き方は、タイプによって変わります。
どこでつまずいているか セルフ診断
Q1. 断るとき、あなたに近いのはどちらですか
Q2. カウンセリングで聞いた金額を、家に帰ってから正確に言えそうですか
診断結果タイプ一覧
- 言葉も数字も、当日の自分に任せている状態予約フォームの備考欄に「概要書面をいただいて検討したいです」と1行入れてください。当日は何も言えなくても、紙の話は先に伝わっています。予約が済んでいるなら、予約確認メールへの返信に同じ1行を送ってください。
- 数字は残せるけれど、切り出す一言が無い状態スマホのメモに「概要書面をいただいて検討したいです」と1行だけ書いて持っていってください。座った直後に、そのメモを見ながら読み上げれば足ります。
- 言えてはいるけれど、口頭の数字だけで帰っている状態「検討します」を「概要書面をください」に言い換えてください。紙が出れば、検討する中身が手元に残ります。
- 押し返しに時間を取られている状態断る理由を言わず、「概要書面を持ち帰って、来週までに決めます」と自分の期限だけを言ってください。
回答にもとづく傾向の目安であり、医学的・法的な診断ではありません。
当日その場で一言を伝えるなら、言うのは座った直後です。概要書面は、事業者の店舗を訪れた人に、役務内容等の説明とあわせて渡されます。説明が終わってから頼むものではなく、説明とセットで出てくる建て付けです。
だから、案内されて席に着いたタイミングで「今日は概要書面をいただいて、持ち帰って検討するつもりで来ました」と自分から言うほうが、話が早く進みます。座った直後の数分で言い切ってしまえば、そのあとの説明を落ち着いて聞けます。
当日の自分に言葉を用意させるより、予約の時点で紙のことを1行書いておくほうが確実だよ。
紙が出たら4つの欄、出なければ2つの数字
紙を受け取れたかどうかで、することが分かれます。受け取れたら帰り道に紙の4つの欄を見て、受け取れなかったらその場で2つの数字を聞きます。
持ち帰った紙で見るのは、4つの欄だけ

概要書面には、事業者の氏名や役務の内容など、11の事項が記載されることになっています。押し切られずに比べるのに要るのは、次の4つの欄です。
| 見る欄 | そこで分かること |
|---|---|
| 役務の対価その他の支払わなければならない金銭の概算額 | 総額。口頭の「月々◯円」ではない |
| 上記の金銭の支払時期、方法 | いつ・どう払うか。施術をやめたあとも支払いが続く形かどうかの手がかり |
| 役務の提供期間 | 何か月通う契約か |
| 中途解約に関する事項 | 途中でやめたときにいくら請求されるか |
中途解約に関する事項の欄には、エステティックの場合、提供開始前は2万円、開始後は2万円か契約残額の10%に相当する額のいずれか低い額が上限として書かれることになっています。契約する前のいまなら、途中でやめたらいくらかかる契約なのかを、この欄で確かめられます。
比べるのに要る数字は、この1枚の紙にまとめて載ることになっているので、説明を全部覚えて帰る必要はありません。複数のサロンを回っているなら、紙同士を並べるだけで比べられます。
紙が出てこなかったときに聞く、2つの数字
「概要書面は出せない」と言われたり、書面の話がそのまま流れてしまったりすることもあると思います。そのときに聞くのは、下の手順の2つの数字だけです。
紙がもらえなかったら終わり、というわけではありません。概要書面を渡す義務がかかるのは、提供期間が1か月を超え、かつ金額が5万円を超える契約です。書面が出るかどうかは、契約の期間と金額で決まっています。そして、その2つはその場で自分から聞ける数字です。
帰ったあとの返事は、理由を書かない一文でいいのか
カウンセリングから帰ったあと、断りの連絡を入れるかどうか、入れるなら何と書くかで迷う人もいると思います。返事をするかどうかと、するならどんな文面にするかを、行く前に決めておくと気持ちが楽になります。
契約するかどうかは自分で決めることなので、断るなら理由は書かず、「今回は見送ります」の一文で済ませてかまいません。返事をしないと決めておくのも、ひとつの選び方です。
返事の仕方まで決めておけば、行く前の用意はそろいます。出発前に、下のチェックリストで確かめておいてください。
✅ カウンセリングの前に、決まっているか
なお、その場で契約してしまった場合でも、法律で定められた契約書面を受け取った日から8日以内であれば、書面または電磁的記録によりクーリング・オフとして契約を解除できます。
話がこじれて困ったときは、「消費者ホットライン」188に相談する方法もあります。相談そのものは無料ですが、電話をかけた時点で通話料はかかります。
予約の備考欄に、概要書面をいただく1行を入れておく
おすすめは、断る言葉を増やすことより、概要書面を1枚もらって帰ると先に決めておくことです。
- 予約の備考欄に「概要書面をいただいて検討したいです」と1行入れる
- 当日は、説明後ではなく座った直後に言う
- 見るのは、金銭の概算額・支払時期と方法・提供期間・中途解約に関する事項の4つ
- 紙が出なければ、提供期間と総額を聞き、その場で書き写して確かめる
- 断るなら、理由を書かない一文にする
NEVORAポイント
「概要書面をいただいて検討したいです」、この1行を予約の備考欄に入れておけば、席に着いたときの最初の一言はもう決まっています。
鏡に映る自分が、もっと好きになりますように。





ウツミン、参りました。素敵な仕上がりのヒント、お伝えしますね。