鏡を見るたびに、歯の色がなんとなく気になる。そんなときにSNS広告で「初回無料」のセルフホワイトニングを見かけて、予約ページを開いたまま迷っていませんか😳。自分の歯がどこまで白くなるのか、予約ページを見ただけでは分からないままではないでしょうか。歯医者さんのホワイトニングとの違いも分からないままだと、予約を押す指も止まりますよね。
この記事を読むと、セルフホワイトニングで白くなるのはどこまでなのかと、契約の前に何をどの順番で確かめればいいかが分かります。
セルフホワイトニングで白くなるのはどこまでか
広告の「白くなる」を見て、自分の歯の黄ばみが取れて、色そのものが変わると思っていませんか。その期待と、実際にできることがずれていないかを先に確かめておきましょう。
位置の関係を分かりやすくするためのイメージ図で、薬剤が届く深さを測ったものではありません。過酸化水素は歯科医院でしか扱えない薬剤です。
まず確かめたいのは、自分が求めているのが表面の着色落としなのか、歯そのものの色を変えることなのかです。セルフホワイトニングサロン(以下、ホワイトニングサロン)で落とせるのは、歯の表面に付着した着色までで、歯そのものを白くする効果は期待できません。歯の内側まで漂白して歯そのものを白くできるのは過酸化水素で、これは歯科医院でしか扱えない薬剤です。
「白くなる」には、表面の着色を落とす意味と、歯そのものを白くする意味の2つがあります。どちらを求めているかで、行き先が変わります。
NEVORAポイント
広告で「白くなる」を見かけたら、着色を落とす話なのか、歯そのものを白くする話なのかを確かめてみてください。
ホワイトニングサロンで使われるのは、重曹やポリリン酸、炭酸カルシウム、メタリン酸など、ホワイトニング効果のある市販の歯みがき粉にも入っている成分で、資格がなくても扱えます。歯を漂白する過酸化水素や過酸化尿素は医薬品にあたり、歯科医師や歯科衛生士がいないお店では扱えません。
市販の歯みがき粉と同じ成分と聞くと物足りなく感じるかもしれませんが、目的が表面の着色汚れなら、選択肢から外す必要はありません。
歯そのものの色を変えたいなら、通う回数を増やす前に、歯科医院のホワイトニングも見てみてください。
セルフホワイトニングのメリット・デメリット
受けるかどうかで迷っているなら、できることとできないことを並べて考えてみてください。
◎ メリット
歯の表面に付着した着色を落とすことはできます。使う成分は、ホワイトニング効果のある市販の歯みがき粉にも入っているもので、資格がなくても扱えるものです。
△ デメリット
ホワイトニングの効果を感じにくいことがあり、色ムラができる可能性もあります。歯そのものを白くする効果は期待できません。
受け入れられるかを考えるときは、ここにあと2つ足して見ます。お口の健康状態が分からないことと、万が一トラブルが起きても対処できないことです。歯の状態で気になるところがあるときは、先に歯科医院で診てもらってから考えるほうが安心です。
メリットが自分の目的に合っているか、デメリットを受け入れられるか。この2つを見比べてから決めましょう。
表面の着色汚れを落としたいのか、歯そのものの色を変えたいのか。自分の目的をはっきりさせてから、どちらに向かうかを決めましょう。
歯科医院のホワイトニングと何が違うのか
「結局、どちらを選べばいいの?」と迷っていませんか。施術をする人・主な薬剤・効果の範囲の3つで見比べてみましょう。
→ 横にスクロールできます
歯科医院のホワイトニング
- 施術をする人
- 歯科医師・歯科衛生士
- 主な薬剤
- 過酸化水素・過酸化尿素(医薬品)
- 効果の範囲
- 歯の内側まで漂白して、歯自体を白くする
セルフホワイトニングサロン
- 施術をする人
- お客さん自身がすべての施術を行う
- 主な薬剤
- 重曹・ポリリン酸など(お店によって違う)
- 効果の範囲
- 歯の表面に付着した着色を落とす
自分がどこまでを求めるかで、選ぶ先は変わります。ホワイトニングサロンでは、薬剤を歯に塗る作業まで自分で行います。機器を使うのも自分です。使う薬剤はお店によって違うため、同じ「セルフホワイトニング」でも中身は同じとは限りません。歯科医院のほうは、歯科医師や歯科衛生士が過酸化水素や過酸化尿素を扱います。
▼ 歯科で使う漂白材と資格の決まり
患者が自分で使う漂白材は、過酸化水素6.0%・過酸化尿素17%を超える濃度にできません。この濃度を超えるものは毒物及び劇物取締法の対象になります。
資格の決まりの土台にあるのは、人体に危害を及ぼすおそれのある行為を反復継続する意思をもって行うことを「医業」とし、歯科医業もここに含めるという考え方です。資格のない人がこれを行うことは、歯科医師法第17条などで禁止されています。
予約の前に、施術のどこまでを自分で行うのかを確かめておくと、当日の流れに戸惑いません。

自分で行う形式だからこそ、気をつけたいのがスタッフの関わり方です。歯科医師や歯科衛生士以外の人が口の中に触れる施術は、違法と見なされる可能性があります。
施術の流れを聞くときは、スタッフが口の中に触れる場面があるか、ある場合は歯科医師や歯科衛生士がいるお店かを確かめてみてください。
答えがはっきりしないお店は、候補から外してしまってかまいません。ここは、安さや通いやすさより先に確かめておきたいところです。
歯科医院とセルフの違いは資格だけじゃなく、扱う薬剤が医薬品かどうかにもあるんだよ。
契約の前に確かめる順番
無料体験のつもりで行ったのに、その場で契約の話になって焦る。そんな展開を避けるために、聞く順番を先に決めておきましょう。
✅ この順番で確かめる
いちばん最初に聞きたいのは、使っている薬剤の名前です。その答えで、お店の形式と効果の範囲がだいたい分かります。重曹やポリリン酸という答えなら、資格がなくても扱える成分です。落とせるのは歯の表面に付着した着色までです。
過酸化水素や過酸化尿素という答えなら、歯科医師や歯科衛生士がいるお店かどうかを確かめましょう。
スタッフの答えが正しいかどうかまで、その場で確かめることはできません。答えは判断材料の一つとして聞いておきます。
答えがあいまいなときは、その場で決めずに持ち帰ってください。
注意
セルフホワイトニングは自分で機器を使うため、特定商取引法の特定継続的役務として同法が適用されるエステティックサロンの施術とは異なり、一般に同法の対象外となるケースが多くあります。その場合、クーリング・オフや契約書の交付義務、中途解約のルールなどは適用されません。「セルフエステ」は、一般にクーリング・オフできません。
次に確かめるのは契約の条件です。最低契約期間、途中で解約したときの違約金、クーリング・オフが使えるかの3つを、契約書のどこに書いてあるかまで見せてもらいましょう。
書面に見つからないときは、その場で契約しないほうが安全です。この3つは、料金よりも先に確かめておきたいところです。
急かされて決めた結果、あとから動けなくなった相談もあります。「今日だけのキャンペーン価格」と契約を急がされて10回分3万円の回数券を決済し、帰宅後すぐに解約を申し出ても「解約不可」と言われた相談が寄せられています。

最後は、その場で決めないことです。帰宅して検討したいと申し出ても「今考えて」「絶対お得」と強く勧められて同意させられた相談や、予約のときには説明が無かったのに、契約のあとで「無料体験は契約特典で、体験だけなら料金がかかる」と説明された相談もあります。
「セルフエステ」の相談は2022年度に400件を超え、2023年度はセルフホワイトニングの相談が大きく増えています。だからこそ、その場では決めないと最初から決めておきましょう。
NEVORAポイント
契約書や決済の画面は、契約した日のうちに写真やスクリーンショットで残しておきましょう。
相談するときは、その画面を見ながら、契約した日と条件を伝えてください。
今日できることから始める
気になっているお店があるなら、まずは公式サイトや予約ページで、使う薬剤の名前と契約の条件が書かれているかを見てみてください。
書かれていなければ、予約の前にメールや電話で聞いておくと、当日その場で判断しなくて済みます。無料体験の場で勧誘されたときの断り方は、脱毛サロンの無料カウンセリング、勧誘の断り方と後悔しないための質問リストでも紹介しています。
困ったときや解約でもめたときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターなどを案内してもらえます。ひとりで抱え込まずに、まず相談してみてください。
鏡に映る自分が、もっと好きになりますように。




ウツミン、参りました。素敵な仕上がりのヒント、お伝えしますね。