去年はいていたスカートのホックが、今年は最後のひとつだけ止まらない。体重計に乗っても、数字は去年とほとんど同じ——そういう状態が続いていませんか。
鏡で横を向いたときのお腹の線が気になって調べはじめた人もいれば、「ストレス太り」という言葉のほうを先に知って、自分もそれなのかなと思いながらここを開いた人もいると思います。腹筋も食事制限も続けてきたのに、ここだけ何も変わらない。そこで手が止まってしまいますよね💦
お腹は、体の中で前に出る中身が3つ重なっている場所です。皮ふのすぐ下にある脂肪(皮下脂肪)、おなかの筋肉の内側にある脂肪(内臓脂肪)、そして腸の中身。しかもこの2種類の脂肪は、エネルギーが足りなくなったときの動き方が違います。
おすすめは、腹筋や食事制限を足す前に、仰向けになって力を抜いたときの下腹の手ごたえと、朝と夕方の出方の差、背すじを伸ばしたときの引っ込み方の3つで、自分のお腹がどれで前に出ているかを1つに決めてみることです。分かれた先で、次に見るものも、次にすることも1つずつ変わります。
ストレス太りに見える下腹、前に出ているのは3つのどれか
お腹まわりだけが変わったとき、まっさきに浮かぶのは「脂肪がついた」の一言ではないでしょうか。腕や脚はそのままなのに、ここだけが前に出てくる。その不思議さのほうが、先に気になりますよね。
ただ、お腹は中身が何層にも重なっている場所です。表面から順に、皮ふ、皮下脂肪、おなかの筋肉の壁、内臓脂肪、そして腸とその中身。下腹を前に押し出しているのは、このうちのどれかです。
層の厚みの比率は実測値ではなく、3つの中身がどの順に並んでいるかを示すための作図です。
分かれ目は、まん中にはさまっているおなかの筋肉の壁です。内臓脂肪はこの筋肉の内側に、皮下脂肪は皮のすぐ下にあります。だから、皮下脂肪は指でつまめて、内臓脂肪はつまもうとしても皮しか持ち上がりません。
NEVORAポイント
体重計に乗ると、この3つはまとめて1つの数字になります。どれが増えて、どれがその日だけ動いたのかまでは、その数字からは分かれてきません。
同じ食事、同じ運動を続けていれば、2つの脂肪は同じように減っていくのでしょうか。
同じ「お腹の脂肪」でも、動き方が違う
ひとまとめに「お腹の脂肪」と呼んでいますが、内臓脂肪と皮下脂肪の2つは、体のエネルギーが足りなくなったときの動き方が違います。
内臓脂肪は胃や腸などの臓器のまわりにつく脂肪で、体のエネルギーが不足したときに素早くエネルギーに変わります。いっぽう、皮下脂肪は、いったん溜まると減りにくいほうです。
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内臓脂肪
- つく場所
- 胃や腸のまわり
- 仰向けで力を抜いたときの手ごたえ
- つまめない。押すと張ったまま返ってくる
- エネルギーが足りないときの動き
- 体のエネルギーが不足したときに素早くエネルギーに変わる
- 次に見るもの
- へその高さのまわりの長さ
皮下脂肪
- つく場所
- 下腹部・腰まわり・臀部などの皮下
- 仰向けで力を抜いたときの手ごたえ
- 平らになって、皮ごとつまめる
- エネルギーが足りないときの動き
- いったん溜まると減りにくい
- 次に見るもの
- いま一番きついズボン1本
だから、同じことを同じだけ続けていても、前に出ているのが内臓脂肪か皮下脂肪かで、動きやすさが変わります。毎朝の数字が同じとき、そこで分かっているのは「全部を合わせた重さが変わっていない」という1つだけです😓

毎朝の数字との付き合い方そのものに迷っている人は、体重計の数字が昨日より増えた朝に、食事を変える前に見る週の平均もあわせて見てみてください。
自分の下腹を押し出しているのは、内臓脂肪と皮下脂肪のどちらなのか。ここを飛ばしたまま腹筋や食事制限を足しても、効いたかどうかの手ごたえが返ってきません。
体調と相談しながら、自分のペースで進めていこうね。
仰向け・朝夕の差・背すじを伸ばしたときの引っ込み方で見る分かれ目
分けるのに、道具も数字も要りません。布団の上で仰向けになること、朝と夕方の下腹を見くらべること、背すじを伸ばして横から見ること。この3つです。
下腹を前に出しているのは、どれ?
Q1. 朝起きてすぐの下腹と、夕方の下腹を見くらべると、どうですか
Q2. 仰向けに寝て、お腹の力を抜いたとき、下腹はどうなりますか
Q3. 横から鏡を見ながら、肋骨を骨盤の真上に乗せるように背すじを伸ばすと、下腹の出方は
診断結果タイプ一覧
- 日によって中身が変わっている朝は平らなのに、夕方から夜にかけて前に出てくる。見るものは、日ごとの1行。毎日、夜に、その日の昼に食べたものと、夕方に下腹が前に出たかどうかを1行残してください。1週間分を並べると、出た日と出なかった日の違いが見えます。書くのが続かない人は、昼に食べたものをスマホで1枚撮るだけでかまいません。背すじを伸ばすとはっきり引っ込んだ人は、姿勢で前に出ている分と、日によって変わる分が重なっています。その1行に「背すじを伸ばしても残っていたか」を一言だけ足しておくと、1週間後に2つを分けて見られます。次にすること。違いが1つ選べたら、それを次に食べる日が巡ってくるのを待たずに、自分で1日決めてしまってください。
- 前に押し出されている1日を通して出方は変わらないのに、背すじを伸ばすとはっきり引っ込む。見るものは、横からの1枚。背すじを伸ばす前と後の下腹を、横から1枚ずつ撮って並べてください。鏡で見るだけでは、伸ばす前と後を並べてくらべられません。1人で撮れない人は、壁に背中・お尻・かかとを付けて立ち、腰と壁の間に手のひらが何枚入るかを数えてください。次にすること。撮った日の夜に、背すじを伸ばそうとせず、ふだんどおり力を抜いて仰向けになって、伸ばしても残っていた分が指でつまめるかどうかを決めてしまってください。
- 内臓脂肪が前に出している1日を通して出方が変わらず、仰向けでも張ったまま。あなたのお腹を前に出しているのは、内臓脂肪です。見るものは、へその高さのまわりの長さ。メジャーをへその高さで1周させて、数字を1回控えてください。力を抜いて立ち、普通の呼吸で息を吐き終わったときに読みます。メジャーが無い人は、靴ひもかエプロンのひもを同じように1周させて、重なったところに油性ペンで印を付けてください。次にすること。お腹だけに向けていた時間に、体ごと動かす時間を1つ足してみてください。腹筋のあとに10分だけ歩く、でかまいません。
- 皮下脂肪が前に出している1日を通して出方が変わらず、仰向けになると平らになって皮ごとつまめる。あなたのお腹を前に出しているのは、皮下脂肪です。見るものは、いま一番きついズボン1本。それを1本だけ決めて、はく日を月に1度つくってください。そのズボンが無い人は、ベルトを1本決めて、いま留めている穴の1つ内側を目印にしてください。次にすること。その日が来るまでは、いま続けている腹筋や食事制限のうち1つを、形を変えずにそのまま続けてみてください。
3つのうち、いちばん手ごたえがはっきりするのは仰向けです。立ったままお腹を触っても、力が入っているのか脂肪なのか、区別がつきにくいですよね。力を抜いて仰向けになると、皮下脂肪だけが、皮ごと指についてきます。
注意
出た結果が指しているのは、いまの下腹でいちばん大きい分です。3つが少しずつ混ざっていることもあるので、当てはまらなかったほうを消してしまわず、1か月後に同じ3つでもう一度見てみてください。
朝と夕方をくらべるのは、「日によって変わる分」を外すためです。同じ日の朝と夕方で出方が違うなら、その差は、溜まっている分ではなく、その日のうちに動いている分ということになります。
「ストレスのせいですね」のひとことで話が終わってしまったこと、ありませんか。気持ちの動きとお腹の中は、自律神経やホルモンなどを通してつながっていて、ストレスの刺激で胃や十二指腸の動きが抑えられる道もあります。仕事が立て込んだ週に夕方だけ前に出る日が増えていないかは、朝と夕方の差で確かめてみてください。
最後の1つ、背すじを伸ばしたときの引っ込み方は、鏡の正面からでは分かりません。横を向いて、肋骨を骨盤の真上に乗せるつもりで伸ばしてみてください。
NEVORAポイント
伸ばした姿勢のまま、触ったり測ったりはしないでください。朝夕の差はふだんの立ち方で、仰向けは力を抜いたままで見ると、次にくらべるときに条件がそろいます。
そこで引っ込んだ幅は、背すじを伸ばしただけで変わった分です。この幅は、脂肪が減ったかどうかとは別に見ておいてください。
自分のお腹がどれかが決まったら、次に体重計の前に立ったとき、何を見ればいいのか。そこが決まらないと、せっかく分けたものが、体重計に乗ったとたんに、また数字ひとつに戻ってしまいます。
体重計の代わりに、分かれごとに何を見て何をするか
これからも毎朝体重計に乗る人は、乗ること自体はやめなくてかまいません。ただ、下腹が変わったかどうかの判定だけは、そこから外してみてください。
仰向けでも張ったままだった人が見るのは、へその高さのまわりです。ウエストのまわりの長さは、お腹の中の脂肪を見るときの入口として使われているものです。ただし、測るときの条件がそろっていないと、同じ日でも数字が動いてしまいます。
へそ周りを測るとき、条件をそろえる3つ
1つめは、立ち方です。両足をそろえ、両腕は体の横に自然に下ろして、おなかに力が入らないように立ってみてください。
2つめは、読むタイミングです。目盛りを読むのは、メジャーが水平に巻けているのを確かめたうえで、普通の呼吸で息を吐き終わったときです。
3つめは、服の上から測らないことです。下着なども着けずに、直接おなかに当てるのが、もとのやり方です。
測るときは、メジャーをへその高さで1周させて、数字を1回控えておきます。メジャーが無い人は、靴ひもかエプロンのひもを同じように1周させて、重なったところに油性ペンで印を付けてください。控えたら、そこでもう1つ。内臓脂肪は、体のエネルギーが不足したときに素早くエネルギーに変わります。おすすめは、お腹だけに向けていた時間に、体ごと動かす時間を1つ足すことです。
いつも腹筋をしている人なら、そのあとに10分だけ歩く時間を足す、でかまいません。まとまった時間が取れない日は、その場での足踏みを1分だけ足すのでもいいと思います。

仰向けで皮ごとつまめた人は、毎朝の数字の代わりに、ウエストがいちばん苦しいズボンで見てみてください。皮下脂肪は、いったん溜まると減りにくいほうなので、毎朝見ていると、変わっていないところばかりが目に入ってしまいますよね。おすすめは、そのズボンを次にはく日を1か月先に決めて、その場でカレンダーかスマホに入れてしまうことです。カレンダーに予定を書かない人は、そのズボンを、毎日開ける引き出しのいちばん上に移しておいてください。
毎朝の数字を見て週ごとにやり方を入れ替えてしまうと、1か月後にそのズボンをはいたときに、そのあいだ何を続けていたのかが1つに決まりません。おすすめは、いま続けている腹筋や食事制限のうち1つを選んで、その日まで形を変えずにそのまま続けてみることです。
注意
同じズボンでも、洗ったばかりの日と、何度かはいたあとの日では、ウエストの当たり方が変わります。くらべるなら「洗った直後にはく」と決めておくと、そろえられます。
夕方から前に出ていた人が見るのは、日ごとの1行です。毎日、夜に、その日の昼に食べたものと、夕方に下腹が前に出たかどうかを1行に残しておきます。1週間分がたまったら、前に出た日にだけあって、出なかった日には無かったものを1つだけ選んでみてください。
選んだ1つは、たまたま次に食べる日を待つより、食べる日をこちらで1日決めてしまうほうが早く確かめられます。決めた日の夕方に、もう一度下腹を見てみてください。同じように出れば、その1行が手がかりに変わります✨ 1週間たっても違いが見つからない人は、翌週は昼ではなく、夜に食べたものを1行にしてみてください。
背すじを伸ばすと引っ込んだ人が見るのは、横からの1枚です。伸ばす前と後を並べて残しておくと、次に撮ったときに、引っ込む幅そのものが変わったかどうかまで見られます。撮った日のうちに仰向けになって、伸ばしても残っていた分が指でつまめるかまで見ておくと、姿勢で前に出ている分を別に置いたうえで、残りが3つのうちのどれなのかが1つに絞れます。仰向けになるときは、背すじを伸ばそうとせず、ふだんどおり力を抜いてください。
次に体重計に乗る前に、決めたものが手元にそろっているかを、次の6つで見ておいてください。
✅ 次に体重計に乗る前に、決まっているか
次に鏡の前で、背すじを伸ばして下腹を横から見る
腹筋も食事制限も効いていないように見えていたのは、前に出ている中身がどれかを決めないまま、体重計1つで判定していたからです。
- 表面から順に、皮ふ・皮下脂肪・おなかの筋肉の壁・内臓脂肪・腸とその中身が重なっていて、下腹を押し出しているのはこのうちのどれか
- 内臓脂肪は体のエネルギーが不足したときに素早くエネルギーに変わり、皮下脂肪はいったん溜まると減りにくい
- 仰向けの手ごたえ・朝と夕方の差・背すじを伸ばしたときの引っ込み方の3つを重ねると、自分のお腹が1つに絞れる
- へその高さの長さ・1本のズボン・日ごとの1行・横からの1枚のどれを見るかと、そのあとにすること1つが、分かれた先で入れ替わる
NEVORAポイント
次に鏡の前に立ったら、横を向いて、背すじを伸ばすと下腹が引っ込むかだけ見てみてください。ここが分かれていると、そのあとの手ごたえが読みやすくなります✨
焦らず自分のペースで、応援してるよ!



カルミン、参上!一緒に軽やかな毎日を目指そう。