引き出しの奥から出てきた化粧水。裏を見ても、使用期限らしき表示が見当たらない。これ、まだ使えるのでしょうか?
「書いていない=いつまでも使える」と読みたくなりますが、実際のルールはもう少し違う組み立てになっています🧴
表示義務は「全部の化粧品」にはない

昭和55年厚生省告示第166号では、使用期限の表示が必要な化粧品を2つに限定しています。アスコルビン酸やそのエステル・塩類、酵素を含有する化粧品と、適切な保存条件のもとで3年を超えて性状及び品質が変化するおそれのある化粧品です。
裏を返すと、3年を超えても品質が安定していると判断されたものは表示が不要ということになります。
NEVORAポイント
表示がないことは、「3年は大丈夫という前提が置かれている」という意味です。無期限の保証ではありません。
前提には「適切な保存条件」がついている

見落とされやすいのが、告示の文言に含まれる「適切な保存条件のもとで」という部分です。3年という数字は、条件つきの数字です。
日本化粧品工業会は、高温や低温、激しい温度変化が品質低下の原因になることがあるとしたうえで、暖房器具の近く・窓際・日中の屋外に駐車した車の中・浴室などは高温になると注意を挙げています。
注意
高温になる場所では、液もれや容器の破裂の原因になることもあります。車内への置きっぱなしは、季節を問わず避けてください。
容器の口元では、何が起きているのか
容器と中身の関係を単純化した模式図であり、実際の容器構造や内部の状態を正確に示すものではありません。
未開封と開封後で条件が変わるのは、中身が空気や手に触れるようになるからです。キャップを閉めていても、使うたびに容器の中の空気は入れ替わります。
日本化粧品工業会は、一度開封したものは外気に触れることによる衛生面の心配もあるため、なるべく早めに使うことをすすめています。
容器のタイプで、扱いは変わる
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ジャー(広口)
- 中身と外気・手の触れ方
- 中身の表面が広く、指が直接触れやすい
- 使うときの扱い
- スパチュラを使い、フタを開けたままにしない
- 置き場所で気をつけること
- 湿気のこもる場所を避ける
ボトル・チューブ
- 中身と外気・手の触れ方
- 口元だけが外に触れる
- 使うときの扱い
- 口元をふき取ってからキャップを閉める
- 置き場所で気をつけること
- 立てて置き、口元を清潔に保つ
ポンプ・スプレー
- 中身と外気・手の触れ方
- 中身が外気に触れにくい設計
- 使うときの扱い
- ノズルの詰まりと出方の変化を見る
- 置き場所で気をつけること
- 高温になる場所を避ける
パウダー類
- 中身と外気・手の触れ方
- パフやブラシを介して触れる
- 使うときの扱い
- パフ・ブラシ側を定期的に洗う
- 置き場所で気をつけること
- 水気のある場所に置かない
同じ「開封後」でも、指が直接触れるジャーと、中身が外気に触れにくいポンプでは条件が違います。
容器の形は、扱い方の説明書でもあると考えると分かりやすくなります💄
使用期限が書いてないのは「無期限」じゃなくて「3年は大丈夫という前提」なんだ。前提が崩れる置き方をしなければいいんだよ。
セルフ診断:手持ちのコスメの扱いはどのタイプ?
コスメの扱い方 セルフ診断
Q1. スキンケアやコスメの置き場所はどこですか?
Q2. 使い終わったあと、容器の口元はどうしていますか?
診断結果タイプ一覧
- 環境が厳しいタイプ温度も湿度も動きやすい場所です。置き場所を1か所変えるだけで条件が大きく変わります。まず棚の中に移すところから。
- 光と温度が気になるタイプ見えるところに置くと使いやすい反面、直射日光と温度変化を受けます。よく使う数点だけ外に出し、残りはしまう形が現実的です。
- 条件が整っているタイプ保管の条件は整っています。あとは開封からの期間を把握できるかどうか。開けた日をメモする習慣を足すと管理しやすくなります。
回答にもとづく傾向のひとつの目安です。製品ごとの注意書きが優先されます。
置き場所と、使い終わったあとの一手。この2つで条件はかなり変わります。
2つの質問で確かめてみましょう。
使い続けるか迷ったときの確認項目
✅ 手持ちのコスメを見直すチェックリスト
当てはまる項目がある場合は、使用を続ける前に製品の注意書きを確認し、肌に異常を感じたときは使用を中止してください。
判断に迷ったときは、期間だけで決めずに、状態を見るほうが確実です。
- 開けた日をラベルやメモに残しておく
- におい・色・かたさの変化を見る
- 肌に異常を感じたら、その時点で使用を中止する
NEVORAポイント
迷う原因は開封日が分からないことにあります。買った日ではなく、開けた日を残すのがコツです😌
かぶれが起きたときの見分け方は 化粧品でかぶれたときの見分け方と次の選び方 もあわせてどうぞ✨
大容量と小容量、どちらが向くか
◎ メリット
- 小容量は使い切るまでの期間が短く、開封後の期間を管理しやすい
- 大容量は詰め替えや買い足しの頻度が下がり、切らしにくい
△ デメリット
- 小容量は買い足しの回数が増え、切らす場面が生まれやすい
- 大容量は使い切るまでが長く、開封からの期間が延びやすい
同じ製品でもサイズによって、開封してから使い切るまでの期間は変わります。どれだけの頻度で使うかから逆算すると、選ぶサイズが決まります。
毎日たっぷり使うものは大容量が向きますし、たまにしか出番のないものは小さいほうが管理しやすいという関係です🧼
NEVORAポイント
判断の基準は「安いかどうか」ではなく使い切れるかどうか。ここを先に決めると迷いません。
まとめ
使用期限の表示がないことには、ちゃんと理由があります。ただし、その理由には条件がついています。
- 表示義務はアスコルビン酸等を含むものと、3年を超えて変化するおそれのあるものに限られる
- 表示がない=無期限ではなく、「適切な保存条件のもとで」という前提つき
- 開封後は空気や手に触れるため、条件が変わる
- 容器の口元をふき取り、温度変化が少なく直射日光の当たらない場所に保管する
NEVORAポイント
変えるのは化粧品ではなく置き場所。棚の中に移すだけで、前提の条件に近づきます🏠
今日、いちばんよく使う1本だけでも、開けた日をラベルに書いてみてください。次に迷ったとき、判断がすぐつきます。
気になるアイテムがあったら、まずは試しに使ってみてね。





こんにちは、イロミンだよ!今日はコスメの楽しいお話をするね。