シャンプーを変えても止まらなかったフケ、次に気になったのは「食事」だった
朝、鏡の前で肩を見て「あ、また白いのが……」とため息をついたこと、ありませんか。
私自身、フケ用シャンプーを2〜3種類試して、洗い方も見直して、それでもなんとなくスッキリしない時期がありました😓。そんなとき目に留まったのが「フケと栄養」というキーワードでした。
外側のケアを一通りやっても変わらないなら、次は体の内側から見直してみる、という発想は意外と見落とされがちです。
この記事では、フケ対策として語られやすい亜鉛・ビオチン・ビタミンB群というサプリメントの成分について、それぞれの働き・摂取目安・食事からの摂り方を比較しながら整理していきます。シャンプーなど外側のケアについては「頭皮のかゆみ・フケに効くシャンプー比較」で詳しく取り上げているので、今回はあくまで内側のケアに絞ります。
結論だけ知りたい人へ
フケ対策の文脈でよく語られる栄養素は主に亜鉛・ビオチン・ビタミンB2/B6の3つです。いずれも「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素」として食品表示制度で位置づけられているものであり、サプリはあくまで食事の補助と考えるのが基本です。
なぜ「体の外」だけでなく「体の中」からのケアも語られるのか

フケの背景には、皮脂を栄養源にするマラセチア菌という常在菌の増殖や、頭皮のターンオーバー(生まれ変わりの周期)の乱れが関わっているとされています(詳しくは「フケの原因はマラセチア菌?脂漏性皮膚炎との違い」で解説しています)。
注意
サプリメントは食品であり、医薬品ではありません。フケや脂漏性皮膚炎の治療を目的としたものではなく、症状の診断・治療については自己判断せず医療機関にご相談ください。
この皮脂の分泌量やターンオーバーのリズムは、洗い方や環境だけでなく、日々の栄養状態にもある程度左右されると考えられていますが、脂漏性皮膚炎など特定の症状への効果を示す医学的根拠は現時点で確立されていません。
サプリを選ぶときの3つの基準
栄養素の種類が多くて何から見ればいいか迷う人も多いと思います。私も最初はドラッグストアの棚の前で固まってしまいました……。選ぶときは、次の3つの軸で考えると比較しやすくなります。
- 狙いたい栄養素が単一か複合か: 特定の成分を集中して摂りたいのか、バランスよく摂りたいのか
- 1日あたりの含有量: 食事摂取基準の目安量と比べて多すぎたり少なすぎたりしないか
- 続けやすさ: 粒数・価格・味など、無理なく習慣にできるか
NEVORAポイント
含有量と続けやすさのバランスを見て選ぶのがコツです。含有量が多いほど良いとは限らず、まずは食事摂取基準の目安量に近いものから試すのが無難です。
フケ対策として語られやすい3つの栄養素を比較

ここからは、フケ対策の文脈でよく名前が挙がる栄養素を1つずつ見ていきます。いずれも消費者庁が定める栄養機能食品の表示制度において、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素として位置づけられているものです(治療効果を示すものではなく、あくまで栄養素としての機能表示です)。
🦪 亜鉛:皮膚や粘膜の健康維持に関わるとされる代表格
亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持のほか、味覚を正常に保つ働きにも関わるとされる栄養素です。1日あたりの推奨摂取量の目安は、成人男性で11mg、成人女性で8mg程度とされています(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」)。
食事では、牡蠣・牛の赤身肉・レバー・チーズ・ナッツ類などに多く含まれます。牡蠣が代表的とはいえ、毎日食卓に並べるのは現実的ではないので、赤身肉やナッツをおやつ代わりに取り入れるくらいから始めるのがおすすめです。
🥚 ビオチン:ビタミンB群の一種で皮膚の健康維持に関わる
ビオチンはビタミンB群の一種で、こちらも皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素として位置づけられています。1日の目安量は成人で50μg程度とされます(厚生労働省の食事摂取基準)。
レバー・卵黄・大豆製品・ナッツ類などに含まれており、水溶性のビタミンのため、体に溜め込みにくい性質があります。
🍌 ビタミンB2・B6:皮脂バランスに関わる栄養素として語られる
ビタミンB2・B6も、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素として位置づけられています。B2はレバー・卵・乳製品、B6はまぐろ・かつおなどの魚類やバナナに多く含まれ、どちらも水溶性ビタミンです。
脂質の代謝に関わるとされることから、皮脂の分泌が気になる人の食事で意識されやすい栄養素です。ただし、フケそのものを解消する成分として断定できるものではなく、あくまで日々の食事バランスを整える一環として捉えるのが妥当です。
| 栄養素 | 位置づけ(食品表示制度上) | 1日の摂取目安(成人) | 主な食品例 |
|---|---|---|---|
| 亜鉛 | 皮膚・粘膜の健康維持、味覚を正常に保つ | 男性約11mg・女性約8mg | 牡蠣、赤身肉、レバー、チーズ、ナッツ類 |
| ビオチン | 皮膚・粘膜の健康維持 | 約50μg | レバー、卵黄、大豆製品、ナッツ類 |
| ビタミンB2・B6 | 皮膚・粘膜の健康維持 | B2:1〜1.6mg程度、B6:1〜1.4mg程度 | レバー、卵、乳製品、魚類、バナナ |
亜鉛は「推奨量」、ビオチン・ビタミンB2/B6は「目安量」または「推奨量」に基づく数値であり、指標の種類が栄養素ごとに異なります。
表を見ると、実はどの栄養素も「治す」ためのものではなく「健康維持を助ける」という控えめな位置づけであることがわかります。 過度な期待をせず、食事の底上げとして捉えるのが現実的です。
サプリはあくまで栄養素を補う食品だよ。フケが治るわけじゃないから、まずは食事を見直すのが先だよ。
過剰摂取の注意点(サプリだからこそ気をつけたいこと)
食事だけならほとんど心配のいらない過剰摂取ですが、サプリで狙って摂る場合は話が変わってきます。
亜鉛は摂りすぎると銅の吸収を妨げることがあるとされ、耐容上限量(摂りすぎに注意すべき量の目安)が成人男性で40mg程度、女性で35mg程度とされています(厚生労働省の食事摂取基準)。
ビオチンやビタミンB群は水溶性で比較的過剰症のリスクは高くないとされますが、複数のサプリを併用すると同じ栄養素が重複して摂取量が想定以上になることがあります。
注意
「効果を早く感じたいから」と目安量を超えて摂るのは避けましょう。複数のサプリを併用する場合は、成分表示を見て栄養素が重複していないか確認することをおすすめします。
単一成分サプリとマルチビタミン、どちらを選ぶ?
◎ メリット
- 特定の栄養素(亜鉛など)を狙って多めに摂りやすい
- 摂取量を自分で調整しやすい
△ デメリット
- 他の栄養素とのバランスが崩れやすく、単体で摂りすぎるリスクがある
- 自分に何が不足しているか把握していないと選びにくい
栄養素ごとの特徴を押さえたところで、次に迷うのが「単一成分のサプリを選ぶか、複数の栄養素が入ったマルチビタミンを選ぶか」という点です。
単一成分サプリは、亜鉛だけ、ビオチンだけのように特定の栄養素を狙って摂れるのが特徴です。すでに食事のバランスはある程度整っていて、特定の栄養素だけ意識的に補いたい人向きといえます。
一方でマルチビタミンは、複数の栄養素をまとめて補える手軽さが魅力です。ただし1つの栄養素だけを重点的に増やしたい場合には物足りなく感じることもあります。どちらが優れているというより、自分の食生活のどこが手薄になりがちかで選ぶのが基本です。
タイプ別・こんな人はどちらを検討する?
自分の状況に近いものを参考にしてみてください。
- 外食・コンビニ食が多く、栄養バランス全体が気になる人は、マルチビタミンタイプで底上げする発想が向いています
- 食事内容はある程度整っているが、特定の栄養素だけ気になる人は、単一成分サプリでピンポイントに補う方法が向いています
- サプリより先に生活習慣を見直したい人は、まず食事内容の記録から始めてみるのも一つの方法です
- 赤み・強いかゆみ・かさぶたなど炎症を伴う症状がある人は、サプリでの様子見よりも「皮膚科受診の目安」を先に確認することをおすすめします
- 季節的な乾燥でフケが増えている人は、内側のケアと合わせて「冬の乾燥フケ対策グッズ比較」も参考になります
まとめ
✅ 今日からできるチェックリスト
- まずは1週間、食事に亜鉛・ビオチン・ビタミンB群を含む食品を意識して取り入れてみる
- サプリを使う場合はパッケージの1日目安量を守る
- 複数のサプリを併用するときは栄養素が重複していないか確認する
- 赤み・強いかゆみが続く場合はサプリより先に皮膚科へ相談する
フケ対策の文脈でよく語られる亜鉛・ビオチン・ビタミンB2/B6は、いずれも「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素」として位置づけられているものであり、サプリを飲めばフケが治るというものではありません。
まずは食事の中でこれらの栄養素を意識してみる、それでも気になる場合にサプリで補う、という順番で考えるのが現実的だと思います。今日の食事に、レバーや卵、ナッツを一品足すところから始めてみませんか✨。
出典一覧
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html)
(本記事で紹介した栄養素の働き・摂取目安は、食品表示制度上の栄養機能表示および厚生労働省の食事摂取基準を一般的な情報として整理したものであり、フケ・脂漏性皮膚炎の治療効果を保証するものではありません。サプリメントはあくまで食品であり、症状に不安がある場合は自己判断せず医療機関にご相談ください。摂取量の目安は年齢・性別・体調により異なるため、詳細は各サプリメントの表示や専門家にご確認ください。)
髪も心も、ゆっくりケアしていこうね。





サラミン、来たよ。髪のお悩み、一緒に整理していこう。