検索の結果に並んだアゼライン酸の商品は、どれもチューブかボトルで、表に書いてある言葉までよく似ています。違うのは値段と、商品名の後ろに付いている数字くらい。星の数を見ても決まらず、カートに入れる手前で画面を閉じては、また開いている人も多いと思います💦

すでに1本使っていて、ほかの商品と何が違うのか分からないまま続けているなら、次に買い足すときにまた迷うかもしれません。「AZ」「アゼライン」という名前の商品を見ている場合も、アゼライン酸の商品と同じ並びで比べることになります。入り口はいろいろでも、画面の前で止まっているところは同じです。

表に書いてある言葉も商品名の数字も、商品どうしを比べる材料にはなりません。決まるのは、ページをずっと下までスクロールしたところにある「全成分」の欄で、そこに出てくる名前は2つあります。

キラミンちゃん
キラミンちゃん

キラミン、参上!この成分の秘密を一緒に見てみよう。

アゼライン酸の商品ページは、なぜどれも同じ言い方なのか

似たような言い回しばかりで、結局どれも同じに見えてしまいますよね💦

商品ページで見かける言い方 それは中身の差を表すか
「肌をすこやかに保つ」「肌を整える」 化粧品なら共通して使える言葉。商品ごとの差ではない
「にきびを防ぐ」「薬用」の表記 医薬部外品側の言葉。アゼライン酸配合の化粧品には付かない
キャッチコピーの強さ・言葉数の多さ 中身とは無関係。書ける範囲の中での表現の工夫

実はこれ、化粧品の広告で使ってよい言葉の範囲が、もともと決まっているからです。化粧品が広告で言える効能の範囲は、あらかじめ番号付きで決まっていて、その中に「ニキビ、アセモを防ぐ」が入るのは洗顔料で「洗浄により」の場合だけです。塗って肌に残す美容液やクリームのページには、そもそもこの言葉を書けません。

一方で「薬用」と書ける医薬部外品には、化粧品では使えない「にきびを防ぐ」といった言葉が認められています。ただし、日本ではアゼライン酸を医薬部外品には配合できません。つまり、アゼライン酸が入っている商品は必ず化粧品の側にいて、使える言葉の範囲が最初から全社共通です。だから、どの商品ページも似た言い方になります。

区分 使える言葉の例 アゼライン酸は配合できるか
化粧品 「肌を整える」など、番号で決まった範囲の言葉 配合できる
医薬部外品(薬用) 「にきびを防ぐ」など、化粧品より広い言葉 配合できない

言葉の強さで比べても、どの商品も同じ範囲の中で書かれているので、商品ページの言葉を見比べるのはここでやめてみてください。

全成分の欄で探す名前は「アゼライン酸」と「アゼロイルジグリシンK」

商品名やキャッチコピーで決まらないなら、どこを見れば決まるのでしょうか。答えは商品ページのいちばん下、「全成分」の欄です。

下の図は、同じ「アゼライン酸」の売り文句が付いた2つの商品ページを並べたイメージです。商品名の帯とキャッチコピーの帯はほとんど同じ見た目なのに、いちばん下の全成分の欄だけ、出てくる名前が違います。つまり、商品名やキャッチコピーの帯を見比べても、全成分の欄にどの成分の名前が書かれているかまでは分かりません。

同じ「アゼライン酸」の商品ページでも、下の欄で名前が分かれる
同じ表示商品名の帯ここも同じキャッチ帯ここで決定全成分欄Aここで決定全成分欄B

商品ページの構成イメージです。実際の商品ページの見た目は商品ごとに異なります。

全成分の欄に書く名前は、日本化粧品工業会が作る「化粧品の成分表示名称リスト」などの名称で書くことになっています。アゼライン酸のまわりで探す名前は、「アゼライン酸」と「アゼロイルジグリシンK」の2つです。後者は、アゼライン酸にグリシンを結合させて水に溶ける形にした、別の表示名の成分です。

容器を裏返し、裏面の細かい成分表示を2本見比べている手元

実際に、商品名に「アゼライン酸20%」と書かれたクリームでも、全成分には「アゼライン酸」が無く「アゼロイルジグリシンK」だけが入っている商品があります。ブランド名が「アゼライン」でも同じことが起きます。逆に、商品名が「AZ100」でも、全成分に「アゼライン酸」がそのまま入っている化粧水もあります。商品名の言葉づかいと、全成分の欄の名前は、別々に決まっているということです。

なので、商品ページを開いたら、写真とキャッチコピーは飛ばして、いちばん下の「全成分」の欄まで一気にスクロールしてみてください。長いカタカナの列を目で追わなくても、スマホのブラウザの「ページ内を検索」機能で「アゼ」の2文字を打てば、出てくる名前が分かります。

NEVORAポイント

全成分では最後の「K」を全角にして「アゼロイルジグリシンK」と書く商品もあります。検索は「アゼ」の2文字までにすると取りこぼしません。

出てきた名前が「アゼライン酸」なら、その1本に決めてください。「アゼロイルジグリシンK」しか出なければ、名前が違う成分だと分かったうえで選ぶのも一つの手です。

検索結果に並んだ商品を見ているのか、1つの商品ページを開いているのか、もう買ったものが手元にあるのかで、次にする動きは変わります。下の診断で、いまの状況に合う動きを確かめてみましょう。

Q1. いま、アゼライン酸の商品をどこで見ていますか?

Q2. その商品の「全成分」は、いま見られますか?

診断結果タイプ一覧
  • 並んだまま絞り込める状態上から順に、各商品の全成分で「アゼ」を引いて、「アゼライン酸」と出たものだけを残してください。1つも残らなければ、「アゼロイルジグリシンK」と出たものの中から1本にしてください。
  • まだ比べる材料が画面に出ていない状態検索結果の画面はいったん閉じて、いちばん気になった1本の商品ページを開き、下までスクロールしてください。それでも出てこなければ、その商品名でメーカーの公式サイトを開いてください。
  • その1本を決められる状態その欄で「アゼ」を引いて、「アゼライン酸」と出たらその1本を選んでください。「アゼロイルジグリシンK」しか出なければ、名前が違うほうを選んだと分かったうえで、その1本を選んでください。
  • そのページでは決まらない状態商品名をコピーして、メーカーの公式サイトの同じ商品のページを開いてください。公式サイトにも出てこない商品は、候補から外して次の1本へ移ってください。
  • もう答えが手元にある状態外箱か容器の裏の全成分で、「アゼ」で始まる名前を1つ探してください。文字が小さくて読めなければ、商品名で公式サイトの商品ページを開いて同じ欄を見てください。
  • 手元のものの名前が分からない状態外箱を捨てていても商品名は残っているので、その名前で公式サイトの商品ページを開いてください。商品名も分からなければ、次の1本を選ぶときに、買う前に全成分を見る側に回ってください。
キラミンちゃん
キラミンちゃん

全成分は多い順に並ぶけど、1%以下の成分と着色剤は順番がバラバラでもいいんだよ。並び順だけで量を比べないでね。

商品名に付いた「◯%」は、比べる目盛りになるのか

全成分の名前で選ぶつもりでも、商品名に付いた「20%」「100」といった数字が目に入ると、数字の大きい1本に手が伸びてしまいませんか😳 この数字は、商品どうしを並べ替える目盛りには使わないでください。

全成分は分量の多い順に並びますが、1%以下の成分と着色剤は互いに順不同でよいことになっています。だから、並び順の後ろにあるからといって、少ないとは言い切れません。商品名に付く数字のほうは、書かれ方で3つに分かれます。どの書かれ方なら量が分かるのか、分からないときは代わりにどこを見るのかを、下の表で確かめてください。

商品名に付く数字の書かれ方 そこから量が分かるか 代わりに見る場所
「アゼライン酸20%」のように成分名+数字 分からない。全成分に同じ成分が無い場合もある 全成分の欄の「アゼ」で始まる名前
「AZ100」のように略称+数字 分からない。注釈の有無も商品ごとに違う 同上
数字が何も付いていない 少ないとは限らない。無いだけで判断しない 同上

商品名に「20%」と付いていても、全成分に「アゼライン酸」が無い商品があります。「AZ100」という名前の化粧水でも、「100」には注釈の記号が付いておらず、何の数なのかを商品名から読み取れない商品もあります。その商品で注釈の記号が付いているのは、説明の文にある「アゼライン酸」という成分名のほうです。このように、数字の意味は商品ごとにばらばらです。数字は、その商品の中で何を指しているかを読むためのものとして扱い、何の量かを知りたいときは、そのページの説明に注釈があるかを探してください。

NEVORAポイント

同じ説明の文では「高濃度」にも別の注釈の記号が付いていて、この言葉がかかっているのはアゼライン酸ではなくナイアシンアミドです。

数字を材料から外すと、比べる基準は「全成分の欄の名前」だけに絞られます。数字が無いほうが劣っているわけではありません。 全成分の欄に「アゼライン酸」と出ていれば、数字が付いていなくても、その1本を選んでかまいません。

全成分の欄が見当たらないときと、「薬用」と書かれているとき

見る場所と探す名前が分かっても、商品ページに全成分の欄そのものが見当たらず、手が止まることがあります。

全成分が見当たらない理由 次にする動き
外箱には書いてあるが、容器や商品写真には書かれていない 商品名をコピーして、メーカーの公式サイトの商品ページを開く
「薬用」(医薬部外品)で、そもそも全成分表示の対象ではない この探しものの対象外として、候補から外す

配合成分は、外箱に書けば容器そのものには書かなくてよいことになっています。だから、商品写真に成分が写っていないのは普通のことで、写真を拡大しても出てきません。商品ページに欄が無ければ、商品名をそのままコピーしてメーカーの公式サイトの商品ページを開いてみてください。

外箱の成分表示を手に持ち、もう片方の手でスマートフォンの画面を確認している様子

もう一つ確かめておきたいのが、「薬用」という表記です。「薬用」と書かれた商品は、そもそも全成分表示の制度の対象ではなく、厚生労働大臣が指定した表示指定成分だけが書かれます。そして日本ではアゼライン酸を医薬部外品には配合できないため、「薬用」と書かれたものは、この探しものの対象から最初から外れます。

成分が見つからない理由は2つあり、どちらに当たるかで次にする動きが変わります。買う前に、いま開いている画面の上で確かめてみてください。

✅ 買う前に、この画面で確かめること

いま開いている商品ページの上で、そのまま確かめられる項目です。

アゼライン酸の商品は、全成分の欄に出る名前で決める

アゼライン酸の商品でどれを買うかは、商品名に付いた数字ではなく、全成分の欄に「アゼライン酸」と書かれているか「アゼロイルジグリシンK」と書かれているかで決まります。

  • 商品ページの言い方がどれも似ているのは、書ける言葉の範囲が同じだから
  • 全成分の欄に出てくるのは「アゼライン酸」と「アゼロイルジグリシンK」の2つで、商品名からはどちらか決まらないこと
  • 商品名の数字と全成分の並び順からは、商品どうしの量の差は出せないこと
  • 全成分の欄が無い商品は公式ページを開き、「薬用」と書かれたものは最初から対象外になること

NEVORAポイント

次に商品ページを開いたら、いちばん下の「全成分」までスクロールし、「ページ内を検索」に「アゼ」と打ってください。

キラミンちゃん
キラミンちゃん

今日学んだ知識、次の製品選びに役立ててね。